視覚障害者保護規定に合憲判断 仙台地裁

6月8日に仙台地裁で行われた裁判において、あん摩師等法19条の訴訟に関し判決が言い渡された。

この裁判で国(厚労省)が視覚障害者の権利を守るために、規定は正しいとされ勝訴することができた。

この判決後に視覚障害者団体は、大変望ましい判決であり安堵したとして喜びを共有した。


以下に新聞記事を掲載しておきたい。

2020.06.08 共同通信

 視覚障害者の就労保護を目的とした規定に基づき、国が健常者向けのあん摩マッ

サージ指圧師養成施設の新設を認めなかったのは、職業選択の自由を保障する憲法に

反するとして、福島県郡山市の学校法人「福寿会」が不認定処分の取り消しを求めた

訴訟の判決で、仙台地裁は8日、規定を合憲と判断し、請求を棄却した。

 あん摩マッサージ指圧師の資格に関する法律は、1964年の改正で「視覚障害者

の生計が著しく困難にならないよう、国は当分の間、健常者向けの養成施設を承認し

ないことができる」と規定する。

 原告側は「制定から50年以上たち規定に合理性はない」と訴えたが、小川理佳裁

判長は健常者のマッサージ師が増える一方で、視覚障害者の有資格者の年収が低水準

にとどまる現状を指摘。過当競争を防止し障害者を守る規定の目的に関し「現在も一

応の合理性が認められ、職業選択の自由に反しない」と結論付けた。

 日本視覚障害者団体連合の及川清隆副会長は「視覚障害者の社会的自立を支援する

素晴らしい判決だ」と評価。原告側は控訴する方針を示した。

 判決によると、福寿会は2015年9月、健常者向け養成施設の新設を国に申請

し、16年2月に退けられた。

 福寿会を含む学校法人平成医療学園グループは東京、大阪両地裁に同様の訴訟を起

こし、いずれも請求を棄却されていた。


記者会見の様子

記者会見その後.png


この記事へのコメント

キシヒロミ
2020年07月14日 18:05
はじめまして。私は京都府立盲学校で働いている岸 博実(きし ひろみ)と申します。盲学校や点字の歴史を調べております。武藤様のご著書『眼聴耳視の教育』を拝読したく、日本の古本屋などを探しているのですが、みつかりません。お手元に在庫がございましたらお分けいただけませんでしょうか。
2020年07月14日 23:09
キシヒロミ様 福島市の武藤です。コメントありがとうございます。
眼聴耳視の教育は、かなり前に書きましたので残部はなくなってしまいましたが、CDにデータをコピーした(ワードファイル)ものがありました。
もし、それでも宜しければ先生のご住所をお知らせください。
お送りしたいと思います。
岸 博実
2020年07月17日 22:45
すぐにお返事をいただいていましたのに、気づくのが遅れてしまいました。
ご著書のデータを頂戴できるとのこと、ありがとうございます。メールに添付していただいても結構です(hiromikishi@gmail.com)し、下記宛てにお送りいただけますとありがたいです。よろしくお願いいたします。
 611-0013 京都府宇治市菟道丸山1-70 岸 博実
岸 博実
2020年07月17日 22:48
只今、大山弘宣誓のお書きになった『大山弘脚本集』を読み進めているところです。日点文庫の放送劇台本も以前に読んだことがございます。福島盲の学校史もお書きになったとのことで、一度電話でお話したこともあります。すばらしい先生でしたね。

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